「愛する私の夫イザナキよ。あなたがこんなしうちをするのなら、私はあなたの国の人間を一日に千人殺してやりましょう」と宣告した。
これに対してイザナキは、
「最愛のわが妻イザナミよ。おまえがそうするのなら、私は一日に千五百もの産室を建ててやろう」と言い返した。
その結果、この国では一日に必ず千人死に、一日に必ず千五百人生まれることになった。
角川書店編 『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 古事記』 角川ソフィア文庫こちらのブログ、開始してから1年経過しました。もうひとつの適当なる投資家K.の米国株式投資録ではThe 3rd Man's Fundという名前をつけています。ブログ1周年を記念して、こちらのポートフォリオにも命名することにしました。
その名も:
『いざ・波』
いえ、私はサーファーではありません。せいぜい海水浴ついでにボディ・ボードの真似事をするくらいです。じゃ、なぜ『いざ・波』かといいますと・・・
まず日本株式に投資するにあたり、2つの書籍から大きな影響を受けています。ひとつめは『影響を受けた書籍 Part I』で書いた川上穣氏による『リスク・テイカーズ』(日本経済新聞出版社)です。
同書では何人かの著名投資家の人なりや投資方法が書かれています、そのうち『いざ・波』ファンドの銘柄選択に当たっては、『影響を受けた書籍 Part I』でも書きましたが、特に以下の箇所に感化されています。
- たくさんのことを知っていることが大事ではなく、その時々で最も重要なことは何かを察知できる能力が重要 (ダニエル・ローブ氏)
- 本質を正しく見抜く能力、そのときに何が最も重要な材料であるかを察知する能力。今この瞬間に最も大切なことは何かに集中し、そこから確固たる答えを導き出す。そしてリスクを取って誰よりも早く動く (著者によるデイビッド・テッパー氏の評
そしてもう一冊は、これは幻の記事『影響を受けた書籍Part II』に取り上げようとしてすっかり放置してしまっているのですが・・・、片山晃氏・小松原周氏の『勝つ投資 負けない投資』(クロスメディア・パブリッシング)になります。
とくに片山氏の:
小型の成長株がその頭角を現し始める初動を捉えて集中的に投資をする(P.46)という投資方法に影響を受けていますね。
彼は常に世の中の次のトレンドはなにかを考えているようです。決算短信を読んで業績の変化に着目すると同時に、新聞や自身の目で確認した街の情報から想像力を働かせ、投資する銘柄を選択しています。
てなわけで、テッパー氏や片山氏ばりに現在の日本で最も重要な材料は何か・・・を私なりに考えた時に頭に浮かんだのは以下の図です。
日本の人口動態の推移予測ですね。とうとう列島では亡くなっていく方の数が、産室が建てられる数より多くなりつつあります。
適当なる投資家K.の米国株式投資録では、これを日本株式投資に対する否定的な要素ととらえています。いったい将来、誰が日本株式を買い支えるのか…と(参考記事『株式投資に未来はあるのか - 日本 -』。この考えは今も変わっていません。とくにTOPIX等の指数に連動するETFや投資信託に関しては、避けて通ったほうが良いと考えています。
ただし別の見方をすると・・・
2035年には70歳以上の人口が約3,600万人になります。小さな島国に、比較的考え方や行動がHomogeneousな高齢者の人口の塊がMassiveに登場するということは、新たなニーズを満たすための巨大なマーケットが誕生するということを意味しています。
てなわけで、それを念頭に四季報を読んで、現在の銘柄選択に至っています、えーと、アウンコンサルティング(2459)を除いて。ま、四季報も最初はEPSの成長とかファンダメンタルに注目して読んでたんですけどね、つまんなくなっちゃったもんで、2度目の通読からガラッと読み方を変えました。我ながら極端です。
そういうわけで、ファンド名は黄泉の主宰神イザナミにちなんで、『いざ・波』にしました。
最初はそれなりに売り買いをする短期志向を目指していたのですが、すっかり放置状態です。そろそろ別の獲得候補も探してみないとな。
カモン、ビッグウェーブ!
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